2018年6月23日

東北大学知のフォーラム5周年記念特別講演会
Thematic Program 2018 String-Math 2018
大栗博司レクチャー「9次元からきた男とは何者か?」 を開催しました



 6月23日 (土) 、東北大学知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity) において、知のフォーラム5周年記念特別講演会 Thematic Program 2018 String-Math 2018 大栗博司レクチャー「9次元からきた男とは何者か?」 が開催されました。

 『9次元からきた男』は、物理学の究極の目標といわれる「万物の理論」をテーマに、今まで誰も見たことのないエンターテインメント作品を作ろうという企画で始まりました。一昨年東京で公開されて以来、国際プラネタリウム協会の2016年度最優秀教育作品賞など数々の賞を受賞し、米国、ヨーロッパ、インド、中国など全世界で上映されています。

 映画の上映に先立ち、本映画の科学監修を務めたカリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授・理論物理学研究所所長の大栗博司先生が、『9次元からきた男とは何者か?』と題して、本映画の科学的背景である宇宙物理学の基礎や自身の研究内容である超弦理論のレクチャーを行いました。

  • 前田先生の画像

    開会あいさつ
    東北大学知の創出センター 前田 吉昭 副センター長

  • 大栗先生の画像1

    大栗 博司 先生 (カリフォルニア工科大学
    フレッド・カブリ冠教授・理論物理学研究所所長)

 続いて、『9次元からきた男』の上映会が知の館の講義室で実施されました。本映画では物理学者が追い求める究極の統一理論を擬人化した『9次元からきた男』が最新の映像技術を駆使して表現されており、大画面のスクリーンで迫力のある映像が上映されました。

 映画上映の後は、参加者の方から大栗先生への質問時間が設けられ、映画の内容や物理学全般についての質問がなされました。特に中・高校生からの積極的な質問に、真摯に丁寧に分かり易くお答えしている大栗先生の姿勢が印象的でした。

  • 大栗先生の画像2

    手振りを交えて解説する大栗先生

  • 会場の様子

    会場の様子

 当日は定員の90名を大きく超える来場者があり、熱気に包まれ、大盛況の講演会となりました。最先端の物理学研究について身近に触れる機会となり、参加された市民の方にとっても貴重な体験になったのではないかと思います。たくさんのご来場、有難うございました。

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