2021年3月29日

第1回 東北大学未来社会創生フォーラム「DXで実現する次世代製造革命」を開催いたしました

 2021年3月29日(月)、第1回 東北大学未来社会創生フォーラム「DXで実現する次世代製造革命」を、オンライン(Zoom)にて開催いたしました。第1回 フォーラムでは、産業界の方々にもご参加頂き、D–PREP技術の紹介と今後の展望、各企業の3D積層造形の現状と展望、DX製造で日本が世界をリードするための方策についてお話しいただきました。

 まずは、東北大学金属材料研究所所長・古川忠教授から、3D積層技術への期待と展望についてお話しいただいた後、同研究所・千葉晶彦教授にご講演いただきました。

 3D積層造形には、真球状の金属粉末の生産が不可欠です。千葉教授は、そのための技術として、次世代D-PREP技術の開発に成功しました。講演では、この D-PREP 技術の詳細について、従来の粉末との違い、特徴等を紹介していただき、製造DXへの道筋に向けた青写真についてお話しいただきました。

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    東北大学金属材料研究所・千葉晶彦教授による講演の様子

 その後、各企業の 3D 積層造形の現状と展望等について、研究開発に関わる各企業の有識者7名の方々にご講演頂いたのち、DX 製造で日本が世界をリードするための方策について討論していただきました。

 D-PREP技術等の技術革新により、3D積層造形では分厚い構造物は作れないといった従来の先入見が打破され、その可能性がますます広がっていくことを期待する声があった一方、そのためにはもっと緊密な産学連携が必要であり、東北大学にはそのハブとなってほしいとの声もありました。これ以外にも活発に質疑応答が交わされ、非常に有意義なフォーラムとなりました。

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    パネル討論の様子

安井 公治 氏 (三菱電機株式会社 FAシステム事業本部 産業メカトロニクス事業部 主席技監)
永関 一也 氏 (東京エレクトロン宮城株式会社 シニアフェロー)
植田 直樹 氏 (株式会社日本製鋼所 広島製作所 技術開発部)
中段左から、
日下 良太 氏 (日本積層造形株式会社 代表取締役社長)
撫佐 昭裕 氏 (日本電気株式会社 (NEC) 第一官公ソリューション事業部 主席システム主幹)
佐藤 隆史 氏 (株式会社IHI 技術開発本部・技術基盤センター・素形材グループ 主任研究員)
下段左から、
田澤 豊彦 氏 (日本電子株式会社 取締役兼専務執行役員)
千葉 晶彦 氏 (東北大学金属材料研究所 教授)
古原 忠 氏 (東北大学金属材料研究所 所長 教授)

リンク:www.tfc.tohoku.ac.jp/tfcfund/2020/oa/20210329_event.html
(各講演者の講演タイトルについては、こちらをご覧ください)