開催概要

東北大学知のフォーラムと卓越大学院プログラム(変動地球共生学)が協働し、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連するセミナーシリーズの第2回を開催いたします。
今回は、現在、世界各地に大きな影響を与えているCOVID-19の拡大を大規模災害と捉えて、我々の社会や生活をどのように守り、新しいシステムを作り上げていくかをテーマにして、東北大学卓越大学院変動地球共生学卓越大学院プログラムが中心となり開催いたします。過去の災害や感染の教訓を活かしながら、今後も様々なリスクを受けるであろう社会を改善・発展させるため、対応サイクルの下でレジリエントな社会システムを創り上げていくための議論をします。


日時
2020年7月16日(木)
16:00–18:30
配信元
東北大学変動地球共生学卓越大学院プログラム事務局
配信方法
オンライン会議システム (Zoom)
主催
東北大学産学共創大学院プログラム部門
・未来型医療創造卓越大学院プログラム
・人工知能エレクトロニクス卓越大学院プログラム
・変動地球共生学卓越大学院プログラム

東北大学研究推進・支援機構 知の創出センター
共催
東北大学災害科学国際研究所
ポスター
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プログラム

総合司会:福島 洋 (東北大学災害科学国際研究所 准教授・変動地球共生学卓越大学院プログラム事務局長)


16:00–16:10
開催挨拶

湯上 浩雄 (東北大学 副理事・産学共創大学院プロブラム部門長)
中村 美千彦 (東北大学大学院 理学研究科 教授・変動地球共生学教育研究センター長)

16:10–16:30
大規模感染症と自然災害 -対応サイクルの重要性

今村 文彦 (東北大学災害科学国際研究所 所長)

16:30–16:50
歴史に学ぶ ―スペイン風邪の経験と教訓

川内 淳史 (東北大学災害科学国際研究所 准教授・歴史学)

16:50–17:10
近年の自然災害の特徴と対応

岩﨑 等 (国土交通省東北地方整備局 統括防災官)

17:10–17:30
感染症対応も含めた事業継続計画 (BCP)のあり方

丸谷 浩明 (東北大学災害科学国際研究所 副所長・防災社会学)

17:30–17:50
目指すレジリエント社会構築とは?

江川 新一 (東北大学災害科学国際研究所 教授・災害医療国際協力学)

17:50–18:00
講演についての確認・質疑
18:00–18:30
討議「複合・連鎖被害を抑止するには?」

モデレーター:サッパシー・アナワット (東北大学災害科学国際研究所 准教授・津波工学)

18:30
閉会

講師紹介

今村 文彦 (東北大学災害科学国際研究所 所長)


[Title] 大規模感染症と自然災害 –対応サイクルの重要性

[Summary]
世界で猛威を振るっているCOVID–19への対策は様々な観点で進めていく必要があり、自然災害への対応サイクルには多くの類似性や共通性がある。今後、様々なリスクに対応する必要がある中で、課題や論点を整理し議論したい。

[Profile]
1989年東北大学大学院博士後期課程修了。東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター助教授、同教授を経て、2014年より現職。専攻は津波工学で、津波被害の軽減を目指し、数値計算による津波予警報システムの開発や太平洋での防災対策等の研究を数多く行っている。2016年に防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞。中央防災会議専門調査会委員等。一般財団法人3.11 推進機構代表理事。FM仙台などでラジオ啓発番組などを12年間担当。


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川内 淳史 (東北大学災害科学国際研究所 准教授・歴史学)


[Title] 歴史に学ぶ –スペイン風邪の経験と教訓

[Summary]
今から100年前の「スペイン風邪」の世界的流行では、日本国内だけでも2000万人以上の感染者、約40万人にも及ぶ死者が発生しました。COVID–19の流行のもと、感染症の大規模流行を「災害」と捉えたとき、私たちはスペイン風邪の経験からどのような教訓を得ることができるか考えてみたいと思います。

[Profile]
1980年、青森市生まれ。2012年3月関西学院大学大学院文学研究科日本史学専攻(博士課程後期課程)修了。博士(歴史学)。神戸大学大学院人文学研究科特命講師を経て、2018年10月現職。専門は日本近現代史。主著に『「生存」の歴史と復興の現在』(共編、2019年、大月書店)など。


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岩﨑 等 (国土交通省東北地方整備局 統括防災官)


[Title] 近年の自然災害の特徴と対応

[Summary]
令和元年東日本台風(台風19号)を中心に、近年の頻発・激甚化する災害(特に水害)の状況とそれらへの国交省の対応を紹介する。また、国交省は、防災・減災対策を抜本的に強化し、命と暮らしを守るために必要なハード・ソフト対策を進めており、それらの取組について概説する。

[Profile]
1999年3月芝浦工業大学大学院工学研究科(修士課程)建設工学専攻修了。同年4月建設省(現国土交通省)に入省。福井県土木部河川課長や中部地方整備局設楽ダム工事事務所長などを経て、2018年7月から前職の中部地方整備局企画部企画調整官。2020年4月1日付けで現職。千葉県出身、45歳。


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丸谷 浩明 (東北大学災害科学国際研究所 副所長・防災社会学)


[Title] 感染症対応も含めた事業継続計画(BCP)のあり方

[Summary]
日本の企業や公的組織は自然災害を想定した事業継続計画(BCP)を持ち、あるいは準備していたことが多いが、ウィズコロナ、アフターコロナに対応してBCPに改善・拡充する必要がある。その方向性や留意点について論ずる。

[Profile]
東京大学経済学部卒。1983年建設省(現国土交通省)入省後、内閣府防災担当企画官、京都大学経済研究所教授、内閣府防災担当参事官、国土交通政策研究所政策研究官等を経て現職。2005年に内閣府の「事業継続ガイドライン」の策定を担当、その後、BCPに関する有識者委員を務める。NPO法人事業継続推進機構副理事長を兼務。


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江川 新一 (東北大学災害科学国際研究所 教授・災害医療国際協力学)


[Title] 目指すレジリエント社会構築とは?

[Summary]
災害のリスクはハザード、脆弱性、対応能力に分けて考えることができ、防災(リスク減少)のためには、ハザードの影響と脆弱性を少なくし、対応能力を上げることが大切です。COVID–19は新型コロナウイルスという目に見えない新たなハザードに対して、高齢であることやグローバル化したことによる社会の脆弱性があり、適切な対応のしかたもまだ不明であることが災害としてのCOVID–19を招きました。わが国は長い感染症との闘いのうえに、世界でも有数の平均寿命を築きあげてきました。レジリエントな社会とは、ハザードによる被害に抵抗し、吸収し、受入れ、適応し、変化し、回復する能力をもった社会のことを指します。防災の目からみたレジリエント社会構築について一緒に考えましょう。

[Profile]
会津若松生まれ。1987年東北大学卒業、1990年東北大学第一外科に入局。国立がんセンター研究所、ピッツバーグ大学外科腫瘍学に留学。膵臓外科を専門として、膵癌、膵炎をはじめとする膵疾患の治療、わが国の膵癌登録を担当していた。また、東北大学病院と関連する約130の病院の協議体をNPO法人艮陵協議会として設立し、当初から現在まで理事・事務局長。2010年からOne of the Best Doctors in Japan。2011年3月11日の東日本大震災では、東北大学病院の災害対策本部で、関連病院の情報収集や医師派遣のコーディネートなどを担当。2012年に設立された東北大学災害科学国際研究所の災害医療国際協力学教授に就任。2014年5月にワシントンDCにおいて『災害保健医療に関する国際シンポジウム-兵庫行動枠組みの見直し―』を開催、2015年の仙台防災枠組に「健康」を入れ込むことに寄与。2019年からWHOの健康危機・災害リスク管理枠組のコア研究ネットワークメンバー。2021年に東京で開催される予定の世界災害医学会(WADEM Tokyo)の国内プログラム委員長。東日本大震災後の非感染性疾患、南三陸・気仙沼・石巻における医療ニーズ、わが国の災害医療コーディネータ、エボラウイルス感染症に対する保健医療従事者の教育、災害医療のシミュレーションなどに関する論文を発行。


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討議モデレーター
サッパシー・アナワット (東北大学災害科学国際研究所 准教授・津波工学)


[Profile]
2007年5月アジア工科大学院工学研究科(修士課程)土木工学専攻修了後、同年10月東北大学工学研究科に入学し、2010年9月東北大学工学研究科(博士課程)土木工学専攻修了。2010年10月から東北大学災害制御研究センターの研究員、2012年4月から東北大学災害科学国際研究所の准教授。タイ・バンコク出身、36歳。

参加申込

参加申込は締め切りました。お申し込みありがとうございました。

お問い合わせ

東北大学 変動地球共生学卓越大学院プログラム
E-Mail:syde-webinar★grp.tohoku.ac.jp【★を@に変更してください】
担当者:福島 洋

東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター
E-Mail: creativity★ml.tohoku.ac.jp【★を@に変更してください】
担当者:前田 吉昭