募集要項
■ 募集人員
20名
■ 募集対象
日本国内の高等学校に通っている1,2年生の女子で、かつ次の要件を満たすもの。
1 女性科学者としての将来を考えている方。
2 短期的・長期的な視野で物事をとらえ問題・課題意識を持っている方。
3 当該問題・課題を解決に向けての行動を実践している方。
■ 支援内容
・最寄りの駅などから仙台までの往復の交通費
・イベント参加中のホテルの宿泊費などの経費
*個人の支出に係る部分は負担しません。
■ 申込方法
下記の申込書に必要事項 (学生証の写しも添付してください。) を記載の上、
電子メールにてasu-sozo★ml.tohoku.ac.jp(★を@に変えて送信下さい) へ申請してください。
応募者多数の際には、書類選考で結果をお知らせいたします。
■ 申込書
ダウンロード[Word]
■ 申込締切
2018年12月14日(金) 延長しました! 2019年1月15日(火)
講師紹介
ナビゲーター
大隅 典子 先生
東北大学副学長
(広報・共同参画担当)
東京医科歯科大学歯学部卒。同大学院修了後、同大学助手、国立精神・神経センター神経研究所室長を経て、1998年から東北大学大学院医学系研究科教授。2018年4月より現職。
〜 大隅先生からのメッセージ 〜
あなたは将来、どんな仕事をしたいですか?
大学に進学することは、夢に近づくための一歩ですが、大学入試はゴールではありません。自分が好きでなおかつ得意なことを職業にすることができればベストですね。
私は脳科学の研究をしていますが、これは「スピード・変化・自由」が好きな私に向いている仕事です。「みんなちがって、みんないい」。これは金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」という詩の最後の言葉です。
皆さん、自分の好きなことにチャレンジする人生を楽しんでください。
講師
橋本 久子 先生
東北大学大学院
理学研究科 教授
東北大学理学部化学科卒業、同大学院博士課程修了後、米国ノートルダム大学博士研究員、 理化学研究所フォトダイナミクス研究センター 研究員、東北大学大学院理学研究科 助手、講師、助教授、准教授を経て、2018年1月から東北大学大学院理学研究科教授。
〜 橋本先生からのメッセージ 〜
皆さんは将来の夢を持っていますか?私の場合は、明確な夢は無かったのですが、子供の頃から理系科目が好きだったこと、
海外に興味を持っていたことから、将来はその両方に関わる仕事ができたらいいなあと東北大学に入学しました。
大学でいろいろな科目を学び、大学院で研究に携わるようになり、今の仕事にたどり着きました。
恩師の先生から言われた “Chance favors the prepared mind” (ルイ・パスツールの言葉) を、皆さんにも共感してもらえたらと思います。
講師
西 羽美 先生
東北大学大学院
情報科学研究科 准教授
文系中学生、理系高校生 (在学中に第二種情報処理技術者試験に合格) を経て、2000年に東京工業大学工学部第6類 (土木・建築・社会工学系) へ社会工学を志望して入学。 翌年、生命理工学部生命科学科に転学科。東京工業大学大学院生命理工学研究科修士課程、博士後期課程を経て、2010年博士 (理学) 取得。 名古屋大学大学院情報科学研究科研究員、アメリカ国立衛生研究所生物工学情報センター (NIH/NCBI) 博士研究員、日本学術振興会特別研究員 (受入先:横浜市立大学生命医科学研究科) などを経て、2014年8月東北大学大学院情報科学研究科助教。 2018年9月、同准教授。
〜 西先生からのメッセージ 〜
突然ですが、みなさんには「これだけは絶対に勉強したくない・専門として選びたくない大嫌いな科目」はありますか?なぜ、その科目が嫌いなのでしょう。
逆に、好きで好きでたまらない科目はありますか?それはなぜでしょう?私は大学では生物学を専門に学びましたが、実は高校生のころは生物学がとっても嫌いで、物理学や情報工学に憧れていました。
「良くも悪くも、深く知ることで印象が変わる」…これは人であっても、学問であっても、研究上のデータであっても同じだと思っています。表面的な情報に惑わされずに、本質を見定めていきましょう (自戒をこめて…) 。
東北大学サイエンス・エンジェル (SA)とは次世代の研究者を目指す中高校生に「女性研究者ってかっこいい!」、 「理系進学って楽しい!」という思いを伝える為に結集した、東北大学の自然科学系女子大学院生です。 女性研究者のロールモデルとしてセミナーやイベントに参加し、科学の魅力・研究のおもしろさを伝えています。 愛称は「SA (エスエー) 」。 普段は宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究をしています。
プログラム
3月2日(土)
- 10:30 – 11:00
- 研究室見学者用受付 知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity) [アクセスマップ]
- 11:00 – 11:45
- 東北大学情報科学研究科 木下・大林・西研究室 見学
- 11:30 – 12:00
- 受付 知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity) [アクセスマップ]
- 12:00 – 13:00
- 昼食 (立食) 、自己紹介
- 13:00 – 13:05
- 挨拶 東北大学副学長 大隅 典子 教授
- 13:05 – 13:15
- 挨拶 東北大学知の創出センター副センター長 前田 吉昭 教授
- 13:15 – 13:25
- ご来賓挨拶 東京エレクトロン宮城株式会社 ソフト技術開発部 ソフト7グループ 山本 智子 様
- 13:25 – 14:05
- 講演 1「ケイ素、ゲルマニウム、遷移金属を操って、未知の分子の世界を切り拓く」
講師理学研究科 橋本 久子 教授講演内容
周期表にある様々な元素を自在に化学結合させることができれば、新しい分子が構築でき、新しい構造や新しい性質・機能が見つかるはずです。 まだ知られていない元素の組合せは無限にあり、未知の分子の世界は膨大に広がっています。 私たちは周期表の中でも、炭素の下に位置するケイ素やゲルマニウムといった高周期元素と言われる元素の特徴に着目し、これらと遷移金属との間に二重結合や三重結合を有する分子 (専門的には分子性の金属錯体) について研究しています。 このような金属錯体は、少し前までは未知の分子でしたが、最近、その合成に成功し、X線結晶構造を明らかにすることができました。 また、最近ではこれらによる新しい様式の反応や触媒反応も見つかり始めています。これらの結果は、すぐに応用に結びつくようなものではありませんが、従来の無機化学の教科書の内容を書き換えるような意義のある成果です。 講演では、これまでの経歴と現在の研究について紹介したいと思います。 - 14:05 – 14:15
- 休憩
- 14:15 – 14:55
- 講演 2「ゲノムとタンパク質をコンピュータ越しに眺めてみる 〜バイオインフォマティクスへの招待〜」
講師情報科学研究科 西 羽美 准教授講演内容
人間の持つ遺伝情報 (ゲノム) をすべて解析するヒトゲノム計画が完了したのが2003年。 それから15年の間に、ゲノム情報を読み取るための技術は飛躍的に進歩して、今や個人が気軽に遺伝子検査を試せる時代になりました。 ゲノムはしばしば生命の設計図と呼ばれますが、設計図があれば当然そこから作られる「部品」があります。 今回は、生命の設計図と部品に相当するゲノムとタンパク質の関係について、私自身の研究成果を交えてお話しするとともに、 ゲノムをはじめとした生命にかかわる莫大な情報をコンピュータで処理し新たな知見を得ていく「バイオインフォマティクス (生命情報科学) 」という分野についてご紹介します。 - 14:55 – 15:05
- 東北大学サイエンス・エンジェル (女性の理系学生) からの活動報告
- 15:05 – 15:20
- 記念撮影&休憩
- 15:20 – 16:20
- グループ討議
*5人のグループで課題について討議します。
*東北大学サイエンス・エンジェル1名がファシリテータとして参加します。 - 16:20 – 16:30
- 休憩
- 16:30 – 17:00
- グループ討議発表
*各グループ持ち時間15分 (10分発表、5分質疑応答) です。
*なお、予定については予告なく変更があることをご了承願います。
アクセスマップ
[講演会会場]
東北大学知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity)
〒980-8577 仙台市青葉区片平2丁目1–1
TEL: 022-217-6292 FAX: 022-217-6293

お問い合わせ
東北大学研究推進・支援機構知の創出センター事務室
〒980-8577 仙台市青葉区片平2丁目1–1
TEL: 022-217-6091 FAX: 022-217-6293
Email: asu-sozo★ml.tohoku.ac.jp (★を@に変更してください)