「113番元素ニホニウム発見とさらなる超重元素発見に向けて」
2024年3月9日(土)
東北大学 片平キャンパス 知の館(Tokyo Electron House of Creativity) 及び オンライン(Youtube配信)
[掲載日] 2023.12.11

ビッグバン以降138億年のどこでどのようにさまざまな元素が作られてきたのか、そして私たちはそれら元素をどのように利用して生命活動を維持しているのか、いまだ謎の多い宇宙での元素合成の謎に興味をもっていただければと思います。 日本から初めて元素周期表に登録された二ホニウム発見物語や現在進めている研究などについてもお話しをしていただく予定です。 主な対象としては、大学生や理系に興味のある高校生・中学生の方々ですが、一般の方々のご参加もお待ちしております。 さらには、女子学生の理系進学を奨励する機会にもしたいと考えております。ぜひ女子高校生・中学生の方々にもおいでいただければと思っております。
開催概要

[講演1] 「元素と私たち」
須田 利美(東北大学電子光理学研究センター 教授)
138億年前の宇宙開闢時(ビッグバン)には元素は存在していませんでしたが、今や地球上にはさまざまな元素が存在します。 それらのいくつかの元素は私たちの生命維持には欠かせません(12種類の必須元素と15種類の必須微量元素)。 本講義では、私たちに密接に関係するこれら元素は、いつ、どこで、どのように造られてきたのかを含めて宇宙での物質進化についてお話します。

[講演2] 「進化する元素周期表」
羽場 宏光(理化学研究所仁科加速器科学研究センター 核化学研究開発室長)
古代より人類は新しい元素を探し求め、その未知の性質を明らかにし、人々の生活を豊かにしてきました。 本講演では、元素発見の歴史を紐解きながら、進化する周期表と核図表、人工元素のつくり方について解説いたします。 我が国の新元素探索の試みは、ニホニウムが最初ではありません。小川正孝が発見したニッポニウムと仁科芳雄らが取り逃した93番元素についても解説いたします。

[講演3] 「二ホニウム発見とさらなる新元素発見に向けて」
森本 幸司(理化学研究所仁科加速器科学研究センター 超重元素分析装置開発チームリーダー)
現在、発見され認定されている元素は118個あります。 そのうち天然に存在するのは水素(1番元素)からウラン(92番元素)までであり、93番以上の元素は人工的に合成し発見されてきました。 本講演では、我が国で発見された新元素ニホニウム(113番元素)がどのように合成され確認されたのか、 そしてさらなる新元素発見に向けてどのような研究が進められているのかについてお話しします。
日時 | 2024年3月9日(土)14:00~16:30 |
会場 | 東北大学片平キャンパス知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity) [ アクセス ] オンライン(Youtube配信) |
定員 | オンサイト:80名(先着順) オンライン:200名 |
参加登録 | 参加費:無料 参加申込は締め切りました。お申し込みありがとうございました。 |
プログラム |
14:00-14:05 司会進行:佐藤 梨奈(東北大学環境科学研究科) 開会挨拶 小谷 元子(東北大学理事・副学長(研究担当)、東北大学知の創出センター長) 14:05-14:35 講演1.「元素と私たち」 須田 利美(東北大学電子光理学研究センター 教授) 14:40-15:20 講演2.「進化する元素周期表」 羽場 宏光(理化学研究所仁科加速器科学研究センター 核化学研究開発室長) 15:20-15:25 休憩 15:25-16:05 講演3.「二ホニウム発見とさらなる新元素発見に向けて」 森本 幸司(理化学研究所仁科加速器科学研究センター 超重元素分析装置開発チームリーダー) 16:05-16:25 質疑応答 16:25-16:30 閉会挨拶 荻野 裕史(東京エレクトロン株式会社 サステナビリティ統括部長) |
ポスター | ダウンロード [ PDF ] |
■質疑応答について |