2019年6月29日
FRIS-TFCコラボレーションイベント
「これがブラックホールだ!〜第一線の研究者が語る真実〜」
を開催しました
6月29日(土)、東北大学知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity)にて、国立天文台水沢VLBI観測所所長 本間希樹先生と東北大学学際科学フロンティ研究所(FRIS)准教授 當真賢二先生による、FRIS-TFC コラボレーションイベント「これがブラックホールだ〜第一線の研究者が語る真実〜」が開催されました。
今年4月10日、ある歴史的発見が発表され、世界を驚かせました。それは人類が初めて目にしたブラックホールの画像の公開でした。このブラックホールの撮像を可能にしたイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)の日本チーム代表 本間希樹先生とチームメンバーで地元東北大学の當真賢二先生のお二人に、ブラックホールの基礎や今回の観測までの道のりを分かりやすくお話して頂きました。
受付の様子
開会あいさつ
東北大学理事・副学長(研究担当)
早坂忠裕先生
東北大学学際科学フロンティ研究所(FRIS)
准教授 當真賢二先生国立天文台水沢VLBI観測所所長
本間希樹先生
始めに、當真先生から「ブラックホールとは何か?なぜそれは存在するのか?」と題して、重力や相対性理論を簡単に説明しつつブラックホールとはどんなものかということ、そしてEHTがとらえたブラックホールの画像がなぜそのように写し出されたのかということをお話して頂きました。
質疑応答の時間には、未だ謎に包まれている「ダークマター」にまで及び、専門的なお話も分かりやすくご説明頂きました。
続いて本間先生からは「見えないものをついに見た! ―ブラックホール初撮影までの道のり」と題して、今回の研究の背景と結果の意義、そしてどうやってブラックホールの初撮影に成功したのか、日本人の貢献などについてお話して頂きました。様々な例えを交えながらのお話は分かりやすく、会場も和やかな雰囲気に包まれていました。
会場の様子
会場の様子
閉会の挨拶
東北大学 学際科学フロンティア研究所 所長 早瀬敏幸先生ご講演いただいた本間先生と當真先生
当日の来場者は100名を超えており、大盛況の講演会となりました。
来場者からの活発な質疑は、用意されていた質疑応答タイムでは収まりきらず、講演会終了後もお二人の先生が、たくさんの質問にお答え頂きました。
来場者の中には小さなお子さんの姿も目立ち、先生に積極的に質問する様子も見受けられ、熱心にお話を聞くその姿は、未来の偉大な科学者の姿を想像させます。雨の中でしたが、たくさんのご来場、ありがとうございました。
リンク:www.tfc.tohoku.ac.jp/other-activity/7058.html