2019年7月13日

市民公開シンポジウム「生物学の地平を開く」を開催しました

 7月13日(土)、東北大学知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity)にて、市民公開シンポジウム「生物学の地平を開く」が開催されました。
本イベントでは、小さなお子さんから大人まで一般の方向けに、九州大学理学研究院生物化学部門教授 佐竹暁子先生と東北大学生命科学研究科教授 田村宏治先生に、生物学の多様な研究手法の一端について自身の研究と絡めてご講演頂きました。

  • 会場の様子

    会場の様子

  • 開会の挨拶

    開会のあいさつ
    東北大学生命科学研究科 経塚淳子教授

  • 佐竹暁子教授

    九州大学理学研究院生物化学部門 佐竹暁子教授

  • 田村宏治教授

    東北大学生命科学研究科 田村宏治教授

 初めに東北大学生命科学研究科教授の経塚淳子先生より開会の挨拶として、現在の生物学では多様な研究手法を用いて、様々な観点から生物のことを理解しようとしているというバックグラウンドをお話して頂きました。
 次に、佐竹先生より「ドングリの秘密を数理で解き明かす」と題して、ドングリは毎年実らずに豊作と凶作の年があり、そのメカニズムの解明に数理モデルを用いた研究についてビジュアルで分かりやすくお話して頂きました。
 続いて、田村先生からは「恐竜から鳥の生まれ方」と題して、発生学の観点から見た恐竜から鳥類への生物進化は、系統樹で表されるというお話を、ユーモアのある喋りとキャッチ―な絵でご説明頂きました。

  • 質問をする来場者

    質問をする来場者

 お二人の研究対象は違えど、生物に対する真摯な態度がご講演からひしひしと伝わってきました。来場者の方々もそれを存分に感じていたのではないでしょうか。
当日は小・中学生から大人まで幅広い年齢層の方にご来場いただいており、大人も子供も関係なく皆さん興味津々で聞いている様子が伺えました。また、質疑応答の時間に大人顔負けの鋭い質問をする小学生の姿が非常に印象的でした。科学の前に年齢は関係ないと改めて感じました。 たくさんのご来場、ありがとうございました。

リンク:www.tfc.tohoku.ac.jp/event/4239.html