2024年2月1日〜2月2日
東北大学知の創出センター×東京エレクトロン協働プログラム「デジタル×サステナブル社会のデザイン」国際シンポジウム「持続可能社会が求めるデジタル人材の育成」を開催しました
2024年2月1日(木)〜2月2日(金)にかけて、東北大学知の創出センター×東京エレクトロン協働プログラム 「デジタル×サステナブル社会のデザイン」国際シンポジウム「持続可能社会が求めるデジタル人材の育成」が、対面およびオンラインで開催されました。
デジタル技術が、グローバルな社会構築のプラットフォームとして急速な進展をもたらし、デジタル技術を活用した生活が不可欠になり、それに沿って、デジタル技術の利便性向上のサイクルが進んでいます。 そのために、デジタル人材の育成が喫緊の課題です。本シンポジウムでは、デジタル技術の今後の展望とともに、どのような人材がこれからの社会に必要かについて議論する事を目的としています。
開会挨拶として、主催である東北大学研究推進・支援機構知の創出センターより、小谷元子理事・副学長・知の創出センター長、および東京エレクトロン専務執行役員長久保達也様よりご挨拶をいただきました。
小谷理事・副学長から、本プログラムのご説明、特に社会課題を特定した協働プログラムを2021年から、
「デジタル×サステナブル社会のデザイン」のプログラムを立ち上げて東京エレクトロン株式会社社員の方々と東北大学の学生や研究者を中心とした活動を行ってきたことの経緯説明がありました。
長久保東京エレクトロン株式会社専務執行役員からは、デジタル技術が、グローバルな社会構築のプラットフォームとして急速な進展をもたらし、
デジタル技術を活用した生活が不可欠になり、それに沿って、デジタル技術の利便性向上のサイクルが進んでいる。そのために、デジタル人材の育成が喫緊の課題となっている。
本シンポジウムでは、デジタル技術の今後の展望とともに、どのような人材がこれからの社会に必要かについての議論を期待しているとのご挨拶をいただきました。
小谷 元子氏
(東北大学理事・副学長 (研究担当))長久保 達也氏
(東京エレクトロン株式会社 専務執行役員)
開会挨拶のあと、第1日目のセッションは、デジタル人材育成への提言をテーマにして、以下の4つの基調講演を行いました。
講演 1「明日の社会を先導する人材とは?」
原山 優子 (東北大学 名誉教授)
講演 2「Brief introduction to achieve digital transformation for a sustainable society」(英語講演)
鄒 幼涵 (台北駐日経済文化代表処 科学技術部顧問)
講演 3「DX推進・デジタル人材育成に関する取り組みについて」
柴田 健太郎 (経済産業省商務情報政策局 情報技術利用促進課)
講演 4「東京エレクトロンのデジタル人材育成への取り組みとサステナブル社会への貢献」
戸田 哲哉 (東京エレクトロン株式会社 デジタルデザインセンター 副センター長)
原山 優子氏
(東北大学 名誉教授)鄒 幼涵氏
(台北駐日経済文化代表処 科学技術部顧問)
柴田 健太郎氏
(経済産業省商務情報政策局 情報技術利用促進課 係長)戸田 哲哉氏
(東京エレクトロン株式会社 システム開発部 部長)
基調講演終了後、若手研究者および学生によるポスター発表が行われました。 今回は、生成AIによる未来社会のための寓話づくり、地域経済におけるDX化推進とその課題、 半導体サプライチェーンのリスク解析、デジタル技術革新と価値評価などを中心に8件のポスター発表がありました。 参加者とも熱のはいった議論も行われました。
ポスター発表の様子
ポスター発表の様子
第2日の午前中は、デジタル技術の活用とデジタル人材育成をテーマにしたセッションとして、以下の講演が行われました。
講演 5「人を支援し育成するためのアンビエントコンピューティング」
笹尾 和宏 (日鉄ソリューションズ株式会社 システム研究開発センター デジタルツイン研究部 主席研究員)
講演 6「デジタル技術の最先端、生成AIの現状と人材育成 」
岡本 哲英 (株式会社ギブリーオペレーションDX事業部マネージャー)
笹尾 和宏氏
(日鉄ソリューションズ株式会社 システム研究開発センター デジタルツイン研究部 主席研究員)岡本 哲英氏
(株式会社ギブリーオペレーションDX事業部 マネージャー)
第2日の午後は、デジタル人材育成の取り組みをテーマにして、主にアカデミアからの人材育成の取り組みについての講演でした。
講演 7「滋賀大学におけるデータサイエンス人材育成の取り組み」
椎名 洋 (滋賀大学データサイエンス学部長)
講演 8「東北大学におけるアントレプレナー育成の取り組み紹介」
長坂 徹也 (東北大学副学長・未来科学技術共同研究センター長)
講演 9「未来社会デザイン塾の取り組みー未来の寓話プロジェクト」
山内 保典 (東北大学高度教育・学生支援機構 高等教育開発部門 准教授)
講演10「デジタル×サステナブル社会に貢献する技術革新と価値評価」
福島 康裕 (東北大学大学院環境科学研究科 教授)
椎名 洋氏
(滋賀大学データサイエンス学部長)長坂 徹也氏
(東北大学副学長 / 未来科学技術共同研究センター長)
山内 保典氏
(東北大学高度教育・学生支援機構 高等教育開発部門 准教授)福島 康裕氏
(東北大学大学院環境科学研究科 教授)
午後の講演の後、全体討議のまとめを含めて、持続可能社会のためのデジタル人材育成の在り方について、 市川 和利 東北大学 工学研究科 工学研究企画室 特任教授のモデレーターのもとで、本シンポジウムでご講演をいただいた、戸田 哲哉氏、長坂 徹也氏、椎名 洋氏、岡本 哲英氏、笹尾 和宏氏によるパネル討論を行いました。
パネル討論の様子
パネル討論の様子
最後に、荻野 裕史東京エレクトロン株式会社サステナビリティ統括部 部長から閉会のご挨拶をいただき、優秀なポスター発表4件の表彰を行いました。
荻野 裕史氏
(東京エレクトロン株式会社サステナビリティ統括部 部長)ポスター発表表彰の様子
今回のシンポジウムの資料はホームページに掲載されておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
今回は、対面とオンラインでの開催でした。大学人、企業の方、また一般の方など、94名の多様な多々にご参加をいただき、盛況に開催ができました。たくさんのご参加ありがとうございました。