2024年11月21日
公開セミナー 世界の林業と木造建築の実態、課題、将来展望を開催しました
2024年度知のフォーラム未来社会デザインプログラム Urban Transition with Wood for Enhanced Resilience of Cities and Forests「木とともにある社会の変革がもたらすレジリエントな未来都市と森林を目指して」の公開セミナー Facts, Challenges and Future Prospects of Forestry and Wood Construction in the World「世界の林業と木造建築の実態、課題、将来展望」を2024年11月21日午後に知の館にて開催しました。
公開セミナーは本学の前田匡樹先生がオーガナイザーを務められ、前田先生の歓迎のご挨拶と趣旨説明で始まりました。
前田 匡樹 氏
(東北大学)後藤 豊 氏
(チャルマース工科大学)
最初に日本屈指の直交集成材メーカーで木質構造事業、 バイオマス事業を手がける銘建工業代表取締役の中島浩一郎氏による 「あるものを使い切る あるものから新しい価値をつくりだす」 New values and zero waste in Maniwaと題する講演が行われました。
続いてスウェーデンの建築家Robert Schmitzロバート・シュミッツ氏による Architecture for a Sustainable Life Timber「木とともにある持続的な生のための建築」と題する講演が行われました。
中島 浩一郎 氏
(銘建工業株式会社)Robert Schmitz 氏
(White Architekter)
休憩の後、Forest&Wood Products Australia Limited オーストラリア森林木材公社のKevinPeachey ケビン・ピーチー氏による Australian timber trends ― A summary of the use of timber in Australia's built environment ― 「オーストラリアの木材トレンド―オーストラリアの建築環境における木材利用の概要―」と題する講演が行われました。
3つの講演の後、3名の講演者に登壇いただき、Q&Aセッションがおこなわれました。 木造建築の今後の可能性、レジリエンスの観点、CO2排出量削減の観点、森と共生する社会の在り方、 各国での若年世代の木造に対する意識の違いについて、など多面的な議論が交わされました。
Kevin Peachey 氏
(Forest & Wood Products Australia Limited)質疑応答の様子
なお、この公開セミナーには40名を超える参加があり、講演・Q&Aセッションでは、 本学客員助教・チャルマース工科大学研究員の後藤豊先生による英語日本語双方向の同時通訳により、 大いに議論が盛り上がりました。