日常生活を豊かにする自動車やスマートフォンの中にはモーターやスイッチなど多数のマシンが組み込まれています。みなさんの身体の中にも目に見えないほど小さなマシンが存在していて、歩いたり、回ったり、引っ張り合ったりすることで生命活動が維持されています。近年、そんなマシンに魅了されて科学者たちは分子レベルで極小のマシンを生み出すことに成功しました!たった1ナノメートルの大きさですが、分子マシンのポテンシャルは無限大!とっても小さな車や細胞を操作するドリル、人工筋肉をはじめとするダイナミックな材料や3Dディスプレイなどに応用できる光るデバイス、また光を当てると効果を発揮する薬の開発など、未来の技術を実現するための研究が盛んに行われています。今回の2016年ノーベル化学賞受賞者特別講演会「小さな世界で働く分子マシン」では、分子マシン分野の第一人者でノーベル化学賞を受賞されたオランダの科学者ベン・フェリンガ(Ben L. Feringa)教授をお招きし、先生が開発された光を使って回る分子モーターの最先端の研究をご紹介いただきます。フェリンガ先生の講演は同時通訳で日本語でお聴きできますし、日本人研究者による分子マシンについての分かりやすいご講演もありますので、中学生や高校生を含め、どなたでもご参加いただけるイベントとなっております。小さな世界に思いをはせつつ、みんなで明るい未来を描きましょう!
開催概要
日時 | 2025年9月6日(土) 14:00–16:30(開場時間 13:00) |
---|---|
会場 | 東北大学 青葉山新キャンパス 青葉山コモンズ [アクセス] 〒980–8572 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468–1 |
定員 | 500名 |
申込 | 当日参加も受け付けますが事前登録にご協力ください(参加費無料) 申込フォーム ※申し込みフォームに必要事項を入力後、送信ボタンを押してください。 |
申込締切 | 2025年8月31日(日) 12:00 |
プログラム
14:00–14:10 | 開会挨拶 冨永 悌二(東北大学 総長) 豊田 良順(東北大学大学院理学研究科 助教) |
---|---|
14:10–14:40 | 「分子マシンの世界へようこそ」 甲村 長利(新エネルギー・産業技術総合開発機構 チーム長) |
14:40–15:50 | 「小さいものを作る芸術」 2016年ノーベル化学賞受賞 Ben L. Feringa(フローニンゲン大学 教授) |
15:55–16:25 | Q&Aセッション |
16:25–16:30 | 閉会挨拶 |
ポスター | ダウンロード [PDF] |
---|---|
主催 | 東北大学研究推進・支援機構 知の創出センター |
共催 | 東北大学大学院理学研究科 東北大学大学院理学研究科化学専攻 東北大学統合化学国際共同大学院 |
協力 | 国土交通省観光庁 公益財団法人 仙台観光国際協会 学術変革領域研究(A)「メゾヒエラルキーの物質科学」 学術変革領域研究(A)「キラル光物質科学」 |
お問合せ先 | 東北大学大学院理学研究科 担当:豊田良順 Email: ryojun.toyoda.a8★tohoku.ac.jp【★を@に変更してください】 |
注意事項 ※必ずお読みください
オンサイト参加の免責事項
- 講演会の録音・録画、写真撮影等の行為は禁止とさせていただきます。
- 主催者側が開催記録のために写真の撮影を行います。その際、ご参加いただいた方が写り込む場合がありますので予めご了承ください。
- 場内外で発生した事故・盗難等について主催者側は一切責任を負いません。貴重品等はご自身で管理をお願いいたします。
- ご入場は先着順となります。
- 会場の駐車場は確保されておりませんので、公共交通機関のご利用をお願いします。
※「知のフォーラム」とは、ノーベル賞受賞者など世界の第一級研究者と若手研究者や学生が日常的かつ
機動的に柔軟な議論を行うことを通じて、
人類共通の課題の解決に挑戦し、将来のグローバル・リーダーを養成するなど、
国際的な頭脳循環のハブとして「知の飛躍」を創出する環境を醸成し、
研究力強化を図る訪問滞在型研究プログラムです。
www.tfc.tohoku.ac.jp