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2017年3月25日(土)

知のフォーラム市民講演会「認知症ゼロ社会を目指して」


「逝くということ 『己のいま・ここ』」
戸島 貴代志(東北大学 大学院文学研究科教授)

1958年香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。福井工業高等専門学校助教授などを経て、現在、東北大学大学院文学研究科教授。専門は哲学。


講演概要

2017年知のフォーラムテーマプログラム「加齢科学の学際的展開~分子から社会まで」の第3シンポジウム「スマート・エイジング」の中で行われた、死生学に関連する講演です。
戸島氏は、「逝くということ 『己のいま・ここ』」の講演を通じて、映画「魔女の宅急便」のキキや、短距離の桐生選手、事故で半身不随になった星野富弘氏を例として、1. 普段あたりまえのようにできていること、2. 普段あたりまえのように存在しているもの、3. 普段あたりまえのように生きていること、「己のいまここ」をよく考え直して、失ったときにこそ、4.もともとそうであったものにあらためてなる重要性、5. 自分のいまここを掘ることによって、「失われた時に実は何も失われていない」ことを考え、6. 逝くということ逝かれるということについて、死者は生者のいまここを後ろから照らしているのではないか、と問いかけました。

2017年3月25日(土)/東北大学知の館(TOKYO ELECTRON House of Creativity)/一般対象(日本語)