東北大学知のフォーラム
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ノーベル賞発表に合わせて

ノーベル賞の歴史と将来
スヴェン・リディン (スウェーデン・ルンド大学)

無機化学分野を主導する研究者の一人で、専門は金属間化合物の構造分析。ストックホルム大学教授を経て、2010年よりルンド大学教授。2002年よりスウェーデン王立科学アカデミー会員。 2003年から2015年までノーベル委員会化学部門の委員としてノーベル賞の選考にも関与、2012年から2014年までは同部門の委員長を務めた。


講演概要

2017年、知の創出センターでは、ノーベル賞の選考に長年関わってきたルンド大学教授、スヴェン・リディン氏に、ノーベル賞の歴史とこれからの展望についてご講演いただいた。 氏は、アルフレッド・ノーベルの遺志に基づいて同賞が創設されるに至った経緯から説き起こし、同賞の選考方法や選考過程のあり方を踏まえつつ、その歴史的傾向とこれからについてお話しくださいました。

2017年3月10日 (金)/東北大学知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity)/大学院生・専門家対象 (英語)
講演2
量子重力理論におけるブラック・ホールと共形変換の役割
ヘーラルト・トホーフト (オランダ・ユトレヒト大学教授)

オランダの理論物理学者。1999年、電弱相互作用の量子構造の解明によりノーベル物理学賞を受賞。ゲージ理論によって弱い力と電磁気を統一する試みに残されていた課題を解決し、これが、量子色力学、超ひも理論の発展させる重要な業績となった。


講演概要

この講演は、1999年のノーベル物理学賞受賞者: ヘーラルト・トホーフト教授による2015年の講演です。 この講演で、トホーフト教授は、「なぜ対称性が物理学にとって重要なのか?既知の物理学の法則はすべてCPT不変だが、なぜブラックホールもそうなのか?」という問いから始めます。 そのうえで、ブラックホールの外部の観測者は、ブラックホールに落ち込む観測者が見るのと同じ自然の状態を見ているのでなければならないというブラックホールの相補性について説明したうえで、 すべての物質場の代数がわかりさえすれば、質量や宇宙定数を含むすべての物理定数の値が計算できると講演を締めくくりました。

2015年4月20日 (月)/東北大学知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity)/大学院生・専門家対象 (英語)