東北大学知のフォーラム
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ノーベル賞発表に合わせて

量子重力理論におけるブラック・ホールと共形変換の役割
ヘーラルト・トホーフト (オランダ・ユトレヒト大学教授)

オランダの理論物理学者。1999年、電弱相互作用の量子構造の解明によりノーベル物理学賞を受賞。ゲージ理論によって弱い力と電磁気を統一する試みに残されていた課題を解決し、これが、量子色力学、超ひも理論の発展させる重要な業績となった。


講演概要

この講演は、1999年のノーベル物理学賞受賞者: ヘーラルト・トホーフト教授による2015年の講演です。 この講演で、トホーフト教授は、「なぜ対称性が物理学にとって重要なのか?既知の物理学の法則はすべてCPT不変だが、なぜブラックホールもそうなのか?」という問いから始めます。 そのうえで、ブラックホールの外部の観測者は、ブラックホールに落ち込む観測者が見るのと同じ自然の状態を見ているのでなければならないというブラックホールの相補性について説明したうえで、 すべての物質場の代数がわかりさえすれば、質量や宇宙定数を含むすべての物理定数の値が計算できると講演を締めくくりました。

2015年4月20日 (月)/東北大学知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity)/大学院生・専門家対象 (英語)