未来共生デザインラボ

Design Lab for our Future Co-existence

未来共生デザインラボとは?

21世紀に入ってから、デジタル情報技術はめざましい発展を遂げてきました。 その発展に伴う処理可能なデータ量の爆発的な増加に支えられて、ディープ・ラーニングに代表される機械学習AIも誕生してきました。 その結果、Society 5.0の概念に見られるように、AIやIoT (Internet of Things / モノのインターネット) を組み合わせて、フィジカルな空間とサイバー空間が融合する未来も見えてきています。

しかし、テクノロジーは、本来、人々の幸福 (well-being) に資するべきものです。それでは、その「幸福」の条件とはいったい何でしょうか。 それは「共生」ではないでしょうか。個々人がよく生きること (well-being)としての幸福を実現できるのは、人びとが互いを尊重しつつ平和に共生できる社会に生きてこそだからです。

とはいえ、「人新世」(the Anthropocene) とも呼ばれる現代において問題になるのは、人と人との共生だけではありません。 今や人類は、自らの生存の基盤たる地球の命運をも左右できるような技術的な力を有するようになっています。 そうすると、人と人との共生のみならず、自然との共生、技術との共生もまた、人類の生存そのものに関わる人類社会の根本課題となっています。

こうした問題意識の上に立ち、未来共生デザインラボでは、サイバー×フィジカル空間を活用した「人間との共生」「自然との共生」「技術との共生」という三つの課題領域に沿った多様なプログラムを企画することで、 人間・自然・技術が調和する未来の共生社会像を描き出し、現代社会において解決すべき具体的諸課題を発見することを目指します。

公募プログラム

公募プログラムでは、専門家や研究者による「研究会」と、学生や市民等からなる「ワークショップ」を相互循環的に運営することで、未来共生社会のデザインを深めていきます。

研究会

大学・企業研究者など、さまざまなバックグラウンドをもつ専門家による研究会です。ワークショップからのフィードバックを受けつつ、専門知を活かした問題解決手法の具体化やさらなる課題の特定を行います。 その成果は、ワークショップにフィードバックされます。

ワークショップ

若手研究者・学生や院生・市民などが参加する問題解決型ワークショップです。 生活者としての市民の視点や、若手のフレッシュな感性を活かして、専門的観点からは見えにくい問題点を特定したり、解決提案を行ったりします。その成果は、研究会にフィードバックされます。

※ 2023年度については、現行の「未来社会デザインプログラム」として公募します。2024年度より、その後継となる新規プログラム (名称未定) の公募を開始する予定です。

企業連携型プログラム

未来社会をデザインしていくためには、大学人に限らない幅広いアクターの参加が求められます。特に、社会のデザインを考えるうえで、企業との連携は不可欠です。 そこで、公募プログラムに加えて、企業との連携による未来社会デザインも並行して推進します。

  • 東北大学 知の創出センター×東京エレクトロン協働プログラム
    「デジタル×サステナブル社会のデザイン」
  • 東北大学知の創出センター×アクサ協働プログラム
    「デジタル社会における保険イノベーション」

アドバイザー / 特任教員 (客員)(五十音順)

アドバイザー

  • 安東 弘泰 (東北大学材料科学高等研究所 / 数理科学共創社会センター)
  • 水藤 寛 (東北大学材料科学高等研究所 / 数理科学共創社会センター)
  • 高浦 康有 (東北大学大学院経済学研究科)
  • 直江 清隆 (東北大学大学院文学研究科)
  • 山内 保典 (東北大学高度教養教育・学生支援機構)

Specially Appointed Member

  • Christian Ratsch (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)

特任教授 (客員)

  • 岩沢 宏和 (日本アクチュアリー会 正会員 / 東北大学知の創出センター)
  • 河島 鉄郎 (アクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社 / 東北大学知の創出センター)
  • 前田 吉昭 (東北大学知の創出センター)
  • 山口 光行 (東北大学知の創出センター)