2021年12月19日

テーマプログラム「人の幸せを大切にするIoT社会のデザイン」第3回市民カフェを開催しました

 2021年12月19日(日)、テーマプログラム「人の幸せを大切にするIoT社会」の一環として、第3回市民カフェが開催されました。東北大学材料科学高等研究所(AIMR)2Fセミナー室を会場に、オンサイトとZoomを用いたオンライン参加によるハイブリッド形式での実施となりました。

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    オンサイト開催会場

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    AIMR2Fセミナー室入口

 今回の市民カフェでは、「IoTは幸せをもたらすのか?」というテーマで議論しました。
オーガナイザーの直江清隆教授(東北大学文学研究科)によるイントロダクションから始まり、ファシリテーターの安田義人氏(てつがくカフェ@せんだい)より、市民カフェの概要説明がありました。その後、未来社会デザイン塾生の寺山隼矢さんより、問題提起がありました。寺山さんは、未来社会デザイン塾での試みを通じて提示された未来のIoTの可能性として、「IoT未来予測機」について紹介くださいました。これは、IoTを通じて取得されたデータをもとに、素敵な出会いの可能性の提示や、ビジネスチャンスの発見、潜在的な脅威の可能性を予示することができるというものです。
しかし、寺山さんによれば、IoTが指し示す未来にはこうした明るい側面がある一方で、大量の個人データの搾取による監視社会化・プライベートの侵害という暗い側面もあるかもしれないとのことでした。

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    学生発表の様子

 その後の討論では、IoTが指し示す未来社会のこうした両面性を軸に議論が進みました。
討論は、オンサイトのグループとオンラインのグループに分かれて行われたのち、全体議論が行われました。

 データを扱う側の企業・国家・システムに対する信頼感が問題なのではないかといった指摘や、IoT/AIが人間に代わって「幸せ」を定義するようになるのではないかといった指摘があり、活発な議論が交わされました。

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    オンサイト討論の様子

 今回の市民カフェは、IoTを通じて「幸せ」とは何かを改めて考える場として、学生や市民の方々にとっても有意義な場となったのではないかと思います。
たくさんの議論、ありがとうございました。

リンク:www.tfc.tohoku.ac.jp/special/tel/index.html