ビッグバン以降138億年のどこでどのようにさまざまな元素が作られてきたのか、 そして私たちはそれら元素をどのように利用して生命活動を維持しているのか、 いまだ謎の多い宇宙での元素合成の謎に興味をもっていただければと思います。 日本から初めて元素周期表に登録された二ホニウム発見物語や現在進めている研究などについてもお話しをしていただく予定です。 主な対象としては、大学生や理系に興味のある高校生・中学生の方々ですが、一般の方々のご参加もお待ちしております。 さらには、女子学生の理系進学を奨励する機会にもしたいと考えております。 ぜひ女子高校生・中学生の方々にもおいでいただければと思っております。
講演1「元素と私たち」
須田 利美
(東北大学電子光理学研究センター 教授)
138億年前の宇宙開闢時 (ビッグバン) には元素は存在していませんでしたが、今や地球上にはさまざまな元素が存在します。
それらのいくつかの元素は私たちの生命維持には欠かせません (12種類の必須元素と15種類の必須微量元素) 。
本講義では、私たちに密接に関係するこれら元素は、いつ、どこで、どのように造られてきたのかを含めて宇宙での物質進化についてお話します。
講演2「進化する元素周期表」
羽場 宏光
(理化学研究所仁科加速器科学研究センター 核化学研究開発室長)
古代より人類は新しい元素を探し求め、その未知の性質を明らかにし、人々の生活を豊かにしてきました。
本講演では、元素発見の歴史を紐解きながら、進化する周期表と核図表、人工元素のつくり方について解説いたします。
我が国の新元素探索の試みは、ニホニウムが最初ではありません。小川正孝が発見したニッポニウムと仁科芳雄らが取り逃した93番元素についても解説いたします。
講演3「二ホニウム発見とさらなる新元素発見に向けて」
森本 幸司
(理化学研究所仁科加速器科学研究センター 超重元素分析装置開発チームリーダー)
現在、発見され認定されている元素は118個あります。そのうち天然に存在するのは水素 (1番元素) からウラン (92番元素) までであり、93番以上の元素は人工的に合成し発見されてきました。
本講演では、我が国で発見された新元素ニホニウム (113番元素) がどのように合成され確認されたのか、そしてさらなる新元素発見に向けてどのような研究が進められているのかについてお話しします。
プログラム
14:00–14:05 |
開会挨拶 小谷 元子 (東北大学 理事・副学長(研究担当)、研究推進・支援機構 知の創出センター センター長) |
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14:05–14:35 |
講演1「元素と私たち」 須田 利美 (東北大学電子光理学研究センター 教授) |
14:40–15:20 |
講演2 「進化する元素周期表 」 羽場 宏光 (理化学研究所仁科加速器科学研究センター 核化学研究開発室長) |
15:20–15:25 | 休憩 |
15:25–16:05 |
講演3「二ホニウム発見とさらなる新元素発見に向けて 」 森本 幸司 (理化学研究所仁科加速器科学研究センター 超重元素分析装置開発チームリーダー) |
16:05–16:25 | 質疑応答 |
16:25–16:30 |
閉会挨拶 荻野 裕史 (東京エレクトロン株式会社 サステナビリティ統括部長) |
開催概要
日時 | 2024年3月9日(土) 14:00–16:30 |
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会場 |
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参加登録 | 締め切りました。お申込みありがとうございました。 |
申込締切 | 2024年3月3日(日) 17:00 締切を延長いたしました |
質疑応答 について | 当日オンラインの方からのご質問をお受けしたいと思っております。 質問は事前に受け付け、質問が多数の場合は予め質問を選定させていただきます。 登録フォームよりご質問をお寄せください。 |
ポスター | ダウンロード[PDF] |
主催 |
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共催 |
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協力 |
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お問合せ |
東北大学 研究推進・支援機構知の創出センター 担当:前田、古賀 Email: tfc_webinar2★grp.tohoku.ac.jp【★を@に変更してください】 |
注意事項 ※必ずお読みください
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- 主催者側が開催記録のために写真の撮影を行います。その際、ご参加いただいた方が写り込む場合がありますので予めご了承ください。
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- ご入場は先着順となります。
- 会場の駐車場は確保されておりませんので、公共交通機関のご利用をお願いします。
※「知のフォーラム」とは、ノーベル賞受賞者など世界の第一級研究者と若手研究者や学生が日常的かつ
機動的に柔軟な議論を行うことを通じて、
人類共通の課題の解決に挑戦し、将来のグローバル・リーダーを養成するなど、
国際的な頭脳循環のハブとして「知の飛躍」を創出する環境を醸成し、
研究力強化を図る訪問滞在型研究プログラムです。
www.tfc.tohoku.ac.jp