昨今、情報技術の目覚ましい発展に伴い、AI・データ・数理が様々な分野で活用されつつある。 中でも、医療や司法に関わる場面では、その判断根拠を人間に理解可能な形で提示できるようなAIの開発も必要とされている。 しかし、現在のAIは、統計的な相関関係やパターンを発見することには長けていても、因果関係を特定することはまだまだ不得手である。 そのため、AIによる因果推論を実現しようとする努力が幅広い分野で重ねられている。このような中、未来のAIの行方に関わる実践的な課題として浮上してきているのが、 「因果」とはそもそも何なのかという根本的ともいえる問題である。そこで、本プログラムでは因果発見技術の基礎概念の構築と実問題への応用の両面からアプローチすることを目指し、 哲学・数学・物理学の観点から因果とは何かという問題にアプローチするシンポジウム (2月19日、日本語) と、因果発見を社会の実問題へ応用する取り組みを紹介するシンポジウム (2月21日、英語) を開催し、因果についての理論的・実践的理解を深めていく。
イベント
因果とは何か —哲学・数学・物理から考える
(2024年2月19日)
Causalities in Our Complex World
(2024年2月21日)
オーガナイザー
水藤 寛
(東北大学 数理科学共創社会センター / 材料科学高等研究所 (WPI–AIMR))
主催