実験家のためのデータ駆動科学オンラインセミナー 第6回

実験とシミュレーションを繋ぐデータ同化

開催概要

研究開発を進めるにあたり、実験・観測研究とシミュレーションによる研究は重要な柱である。 実験・観測とシミュレーションを繋ぎ、双方の情報を最大限に活用する研究分野がデータ同化である。 シミュレーションは支配方程式に従って計算され、実験・観測では得られない細かな現象の再現可能である一方で、モデルの不確実性や、初期境界条件の不確実性などから、実際の実験・観測値とのギャップが存在する。 逆に、実験・観測値は現実のデータであり、現実世界を切り出した信頼されるデータである一方で、大量の計測点を用意することや、面的・空間的に密な計測を行うことが困難である場合が多い。 データ同化により、シミュレーションと実験・観測値を統計的に適切に融合することで、お互いの不足している部分を補い合い、よりよい予測を実現することが可能となる。
本セミナーでは、データ同化の基礎から工学分野における適用事例までを扱う。まず、データ同化手法の前提知識と対象範囲について紹介し、データ同化によって解決しうる課題について説明する。 次に、データ同化手法の具体的なアルゴリズムに関して解説する。最後に、実験家にとって有益である応用事例を紹介する。

日時2020年8月20日(木) 13:00–15:00
配信元東北大学片平キャンパス 知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity) Access
参加申込参加申込は締め切りました。お申し込みありがとうございました
定員200名 (先着順・要申込)
主催東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター
共催東北大学 流体科学研究所
東北大学 大学院情報科学研究科
東北大学 大学院経済学研究科
東北大学 サイバーサイエンスセンター
東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター
東北大学 材料科学高等研究所
東北大学 金属材料研究所計算物質科学人材育成コンソーシアム
東北大学 ナレッジキャスト株式会社
総合司会・進行大林 茂 (東北大学流体科学研究所 教授)
お問い合わせ東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター
Email: tfc_webinar1★grp.tohoku.ac.jp【★を@に変更してください】

プログラム

13:00–13:20
実験とシミュレーションを繋ぐデータ同化の可能性

大林 茂 (東北大学 流体科学研究所 教授)
動画 PDF 講師紹介 設計と運用に活かすデータ同化研究会HP

13:20–13:45
データ同化の基礎と活用に向けて

菊地 亮太 (京都大学 産官学連携本部 特定助教)
動画 PDF 講師紹介

13:45–14:10
画像ベースのあいまいデータ同化による複雑現象へのアプローチ

三坂 孝志 (産業技術総合研究所 インダストリアルCPS研究センター)
動画 PDF 講師紹介

14:10–14:35
データ同化に基づく日本酒の醸造管理システム

菊地 亮太 (京都大学 産官学連携本部 特定助教)
動画 PDF 講師紹介

14:35–15:00
データ同化を適用した事例紹介

焼野 藍子 (東北大学 流体科学研究所 助教)
動画 PDF 講師紹介