デジタル技術が、グローバルな社会構築のプラットフォームとして急速な進展をもたらし、 ジタル技術を活用した生活が不可欠になり、それに沿って、デジタル技術の利便性向上のサイクルが進んでいる。 そのために、デジタル人材の育成が喫緊の課題となっている。本シンポジウムでは、デジタル技術の今後の展望とともに、 どのような人材がこれからの社会に必要かについて議論を行う。

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開催概要

日時2024年2月1日(木)13:00–17:45
2024年2月2日(金)10:30–17:30
会場
  • 東北大学片平キャンパス知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity)[アクセス]
    定員: 80名
  • オンライン (Zoom)
    定員: 200名
参加登録参加申込は締め切りました。お申し込みありがとうございました。
申込締切2024年1月26日(金) 17:00
2024年1月31日(水) 10:00 ※締切を延長いたしました。
共同主催
  • 東京エレクトロン株式会社
  • 東北大学研究推進・支援機構知の創出センター
  • 東北大学大学院工学研究科
  • 社会にインパクトのある研究 E–1 心に豊かさを灯す社会の創造 〜科学技術を適切に組み入れて〜

講演概要

明日の社会を先導する人材とは?
原山 優子 (東北大学 名誉教授)

デジタル技術の社会への浸透は、生成AIの台頭もあり、更に加速を続けている。 生産性、便利さの向上はもとより、社会システムの変革をも促す。この流れを誘導する「デジタル人材」に対しては、 技術的なチャレンジに留まることなく、社会へのインパクトにも配慮した行動が望まれる。 言い換えるなら、デジタル技術の開発に携わるものには、「明日の社会を先導する」という視点が欠かせないということで、 この点を、「デジタル人材の育成」をテーマとする本シンポジウムに問題提起させていただきたい。


DX推進・デジタル人材育成に関する取り組みについて
柴田 健太郎 (経済産業省商務情報政策局 情報技術利用促進課 係長)

現在、DX推進の機運が社会全体で高まっていますが、DXの現場ではデジタル人材の不足など、様々な課題に直面しています。 本講演では、日本のDX推進・デジタル人材の現状を概観した上で、日本全体でDXを推進していくための政策についてご紹介いたします。


東京エレクトロンのデジタル人材育成への取り組みとサステナブル社会への貢献
戸田 哲哉 (東京エレクトロン株式会社 システム開発部 部長)

デジタル技術が必要不可欠となった社会において、半導体業界や東京エレクトロンが果たすべき役割がますます高まっています。 一方で、社会や企業が抱える課題も高度化、複雑化していると感じています。 そのような環境における、東京エレクトロンのデジタル (DX)の取り組みや人材育成、課題と対応について説明します。


人を支援し育成するためのアンビエントコンピューティング
笹尾 和宏 (日鉄ソリューションズ株式会社 システム研究開発センター デジタルツイン研究部 主席研究員)

デジタル技術の発展によりあらゆる場所で人を支援することができるようになってきた。 本講演では、遍在するセンサやAIなどの組み合わせによって人をアシストする技術であるアンビエントコンピューティングの概要と事例について紹介する。


デジタル技術の最先端、生成AIの現状と人材育成
岡本 哲英 (株式会社ギブリーオペレーションDX事業部 マネージャー)

本講演では、『デジタル技術の最先端、生成AIの現状と人材育成』をテーマに掲げ、生成AI市場の最新動向と生成AI活用に必要な人材に焦点を当てます。 生成AIの市場状況への深い洞察、日常業務への効果的な組み込み方、そして何より、生成AIが人材育成に及ぼす影響について詳しく解説します。 この講演は、技術の最前線に関心を持つ教育関係者にとって、最新の知識と実践的な学びの機会を提供し、将来の人材開発や教育のあり方について新たな視点を提供します。


滋賀大学におけるデータサイエンス人材育成の取り組み
椎名 洋 (滋賀大学データサイエンス学部長)

2017年に日本で最初のデータサイエンス学部を創設した滋賀大学では、2023年3月に学部、修士それぞれで第三期生を輩出したところです。 約7年に渡る学部、大学院における人材教育について簡単にご報告したいと思います。


未来社会デザイン塾の取り組み—未来の寓話プロジェクト
山内 保典 (東北大学高度教育・学生支援機構 高等教育開発部門 准教授)

未来社会デザイン塾では、現在、未来の寓話プロジェクトをすすめている。 そのプロジェクトでは、未来を舞台にした寓話を、対話を通じて作成し、同時に、そこで作成された寓話をもとに、未来について対話を行うことを計画している。 報告では実演も交えながら、その目的と方法、今後の展望などについて報告する。


プログラム

2024年2月1日

13:00–13:15 開会挨拶
小谷 元子 (東北大学理事・副学長 (研究担当))
長久保 達也 (東京エレクトロン株式会社 専務執行役員)
Session 1基調講演 (デジタル人材育成への提言)
13:15–14:00 講演 1「明日の社会を先導する人材とは?」
原山 優子 (東北大学 名誉教授)
 資料
14:00–14:45 講演 2「Brief introduction to achieve digital transformation for a sustainable society」(英語講演)
鄒 幼涵 (台北駐日経済文化代表処 科学技術部顧問)
 資料
14:45–15:00 休憩
15:00–15:45 講演 3「DX推進・デジタル人材育成に関する取り組みについて」
柴田 健太郎 (経済産業省商務情報政策局 情報技術利用促進課 係長)
 資料
15:45–16:30 講演 4「東京エレクトロンのデジタル人材育成への取り組みとサステナブル社会への貢献」
戸田 哲哉 (東京エレクトロン株式会社 システム開発部 部長)
 資料
Session 2
16:45–17:45
若手研究者ポスター発表

2024年2月2日

Session 3デジタル技術の活用とデジタル人材育成
10:30–11:15 講演 5「人を支援し育成するためのアンビエントコンピューティング」
笹尾 和宏 (日鉄ソリューションズ株式会社 システム研究開発センター デジタルツイン研究部 主席研究員)
11:30–12:15 講演 6「デジタル技術の最先端、生成AIの現状と人材育成」
岡本 哲英 (株式会社ギブリーオペレーションDX事業部 マネージャー)
 資料
12:15–14:00休憩
Session 4デジタル人材育成の取り組み
14:00–14:30 講演 7「滋賀大学におけるデータサイエンス人材育成の取り組み」
椎名 洋 (滋賀大学データサイエンス学部長)
 資料
14:30–15:00 講演 8「東北大学におけるアントレプレナー育成の取り組み紹介」
長坂 徹也 (東北大学副学長 / 未来科学技術共同研究センター長)
 資料
15:15–15:45 講演 9「未来社会デザイン塾の取り組み—未来の寓話プロジェクト」
山内 保典 (東北大学高度教育・学生支援機構 高等教育開発部門 准教授)
15:45–16:15 講演10「デジタル×サステナブル社会に貢献する技術革新と価値評価」
福島 康裕 (東北大学大学院環境科学研究科 教授)
 資料
Session 5
16:20–17:20
パネル討論 テーマ「持続可能社会のためのデジタル人材育成の在り方について」
モデレーター: 市川 和利 (東北大学大学院工学研究科工学研究企画室 特任教授)
パネリスト:
  • 戸田 哲哉 (東京エレクトロン株式会社 システム開発部)
  • 長坂 徹也 (東北大学副学長 / 未来科学技術共同研究センター)
  • 椎名 洋 (滋賀大学データサイエンス学部)
  • 岡本 哲英 (株式会社ギブリーオペレーションDX事業部)
  • 笹尾 和宏 (日鉄ソリューションズ株式会社 システム研究開発センター デジタルツイン研究部)
17:20–17:30 閉会挨拶
荻野 裕史 (東京エレクトロン株式会社サステナビリティ統括部 部長)

注意事項 ※必ずお読みください

オンライン参加の免責事項

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オンサイト参加の免責事項

  • 講演会の録音・録画、写真撮影等の行為は禁止とさせていただきます。
  • 主催者側が開催記録のために写真の撮影を行います。その際、ご参加いただいた方が写り込む場合がありますので予めご了承ください。
  • 場内外で発生した事故・盗難等について主催者側は一切責任を負いません。貴重品等はご自身で管理をお願いいたします。
  • ご入場は先着順となります。
  • 会場の駐車場は確保されておりませんので、公共交通機関のご利用をお願いします。

※「知のフォーラム」とは、ノーベル賞受賞者など世界の第一級研究者と若手研究者や学生が日常的かつ 機動的に柔軟な議論を行うことを通じて、 人類共通の課題の解決に挑戦し、将来のグローバル・リーダーを養成するなど、 国際的な頭脳循環のハブとして「知の飛躍」を創出する環境を醸成し、 研究力強化を図る訪問滞在型研究プログラムです。
www.tfc.tohoku.ac.jp